エゴマインドの特徴と対応策 ②
エゴマインドは、多かれ少なかれ、すべての人間が持っているものです。
だからこそ、いつの時代でも、どの国でも、エゴマインドが生み出す「苦しみ」の中を、人間達は生きているのです。
今の地球でも、同様ですよね。
実は、個人的な性格ではない、自分の内に生息するエゴマインドの存在に気づき、それといかに上手く付き合うか?
あなたができることは、あなたのエゴマインドを沈静化することによって、「内なる平和」を創り出すことだと思います。
なぜならば、次のような構造になっているからです。
内なる争い(原因)→外なる争い(結果)を生み出す。
内なる平和(原因)→外なる平和(結果)を生み出す。
では、今まで無自覚だった「エゴマインド」と仲良くなる旅が始まります。
先ずはその特徴を知りましょう。
以下の内容が、あなたにあまりにも当てはまっているからと言って、落ち込まないでください!
多かれ少なかれ、人間は皆持っているのです。
もう一度言いますが、エゴマインドはあなたの個人的な性格ではなく、人間皆が持つ性質なのです。
エゴマインドの特徴
・あなたは現実が気に入らないので、未来に対して希望を抱いている。
・あなたは現実を変えたら、幸せになれるという幻想の中にいる。
→ あなたは永遠に「未来に幸せになるための行動」をし続ける=あなたの心には安らぎがない。
・あなたは「静寂」が嫌い。あなたは止まることが不安なので動き続けていたい。
・あなたは「自分には何かが欠如している」と言う錯覚を抱いている。
→ あなたはその「穴」を埋めるため、もっともっと手に入れるための行動をし続ける。
手に入れた瞬間、束の間の満足はあるが、すぐに渇いた状態になってしまうので、あなたはもっと欲しくなる。
・無価値感があるゆえに、あなたは他人に自分を評価して欲しい。あなたは自分で自分を認めることができず、自分に対する絶対的な信頼がない。
・あなたは苦労はしたくない。→ だから、あなたは誰かに依存したい。あなたは人生の正解を誰かから貰いたい。あなたは自分で責任を負いたくない。
・あなた自身の自己否定=他者否定→あなたは別の・理想の自分にならないといけないと思い込んでいる。又あなたは他人が変わらなければいけないと思い込んでいる。
・あなたは「こうあるべき」という多くのルールで自分と他人を縛っている。しかも、あなたは無自覚にやっている。
・あなたは問題を作り出し、その問題をすぐに解決したがる。しかし、あなたは根本的解決はできない。結果として、あなたは永遠に問題を生み出し続けている。
・あなたは潜在的に不安と恐れを抱いている。
→だからこそ、あなたは安心するために、すべてをコントロールしたい。
・あなたは無自覚的に罪悪感を感じている。
つまり、「欠乏感」がすべての前提にあるのです。
→常に人間の頭の中では、エゴマインドがずっと話し続けています。
だから、エゴマインドに無自覚な人間がそれを制御することは不可能なんです。
だから、
うるさい!
例えると、エゴマインドが活性化しているときは、あなたのマインドが大荒れの海面のような状態です。
ちなみに、浄土真宗では、内なるエゴマインドの存在に気づき、その存在を抵抗なくありのまま受け入れることを「機の深信(Ki-no-jinshin)」と表現します。
この大荒れの海面から、水中(=自分自身)深くに潜っていくと、非常に静かな海底にたどり着きます。
この「静寂」をあなたのマインドの中で体感するのが、瞑想・座禅(Zazen)・念仏などの目的です。
自分の内なるエゴマインドに気づかずにいると、生涯それによって走らされ続けてしまいます。
問題を抱えた時こそ、自分の内に生息するエゴマインドに向き合うビックチャンス!
すぐに問題を解決しようとしたり、悩みを解消するために焦ると、まんまとエゴマインドの罠に引っかかってしまいます。
なぜなら、必死で解決策を探してマインドを高速回転させ、その解決のために走り回らせるのが、エゴマインドの特徴だからです。
現実は、良いも悪いもない、中立です。
その現実が問題であると判断している自分の「こうあるべき」という思い込み・マインドセットに気づくことが大切です。
思い込み・マインドセットに気づけば、それを手放す事ができます!
それを書き換える事ができます!
すると、現実へのあなたの対応の仕方が、自然と変わるのです。
このことは、ただマインドの中で考えているだけではなく、実際に紙に書いて、自分の外に「言葉(words)」として出してみる事が重要です。
紙に書いた言葉を、まるで他人であるかのように見てみると、これまで自分を縛ってきた「思い込み・マインドセット」に気づく事ができます。
私の場合、この習慣に慣れるまで時間はかかりました。
あなたが出している周波数・カルマ(=内なるフィルム)を変えれば、その現実へのあなたの反応の仕方が変わり、結果的にあなたにとっての現実が変わるのです。
ただ、現実が変化するまでには時間差(タイムラグ)はあります。
(③に続く)