Mar 10, 2021

現実創造の仕組み ①

どのようにして、一人一人の現実が作られるのか?

仏教もその内容を伝えてきたと私は思います。

そこで、「現実創造の仕組み」について、前回のブログで紹介した蓮如(Rennyo Shonin:1415-99)との関係で、書いてみたいと思います。

私がなぜ彼に注目するかと言うと、蓮如(Rennyo Shonin)は84年の生涯で、小さかった本願寺・浄土真宗を日本で一番大きな仏教の宗派にまで育てたからです。

しかも、彼が亡くなってから500年以上もその状況が続いているのです。

彼は、一般の人々がお釈迦様(Buddha)の悟りを生きる実践方法を教えながら、同時に彼自身もほぼすべての自分の願いを現実化しました。

精神的豊かさと物質的豊かさの両方を創造できるコツはどこにあるのか?

浄土真宗のお寺に生まれた私にとっては、それは長らく不思議な謎でした。

一体どういう仕組みなのか?

蓮如(Rennyo Shonin)は、どういう意識状態だったのか?

彼の「御文章・御文(Letters)」を読みながら、私なりに解釈してみたいと思います。

それでは、「意識とエネルギー」の観点から、現実創造の仕組みをお話ししたいと思います。

この話は、このブログ記事からシリーズで続きます。

仏教では、現実を作る原因は、それぞれの人の3つのカルマ(業)であると言います。

①行動

②言葉

③感情・意識

これら3つが現実を作る「原因」です。

特に、③感情・意識が一番重要で、すべての現実を生み出す根本になります。

順番で行くと、

③感情・意識 

→ ②言葉 

→ ①行動 

→ 現実となります。

現実(結果)は映画のスクリーンに映った映像のようなものです。

そして、それぞれの人のカルマ(原因)が映写機にセットされたフィルムのようなものです。

現実(外にある結果)を変えたければ、映写機のフィルム(内にある原因)を変える必要があるのです。

つまり、あなたが目の前にある「環境や状況や他人」を変える為に、何か行動をするわけではないのです。

逆に、イライラしているあなた自身のカルマを阿弥陀仏(Amida Buddha)にまかせ、光あふれる内なる意識状態に戻ることに集中するのです。そうすると、あなたは抵抗を手放して、目の前の現実をそのまま放っておくことができるのです。

その結果として、徐々にあなたにとっての現実が変わっていくのです。

その実践方法を仏教は伝えているのだと私は思います。

本来、現実は、良いとか悪いという意味を持たない「中立」なものです。

ところが、人間は皆「こうあるべき」という「色眼鏡」をかけて現実を見て、自分にとって良いか悪いかの判断をしています。

そして、あなたは自分の思い通りではない現実に対して、ネガティブな感情を抱きます。

そこで、あなたは不快な現実を変えようとするのですが、なかなか変わりません。

アインシュタインも言っているように、問題を生み出した周波数と、解決の周波数は異なります。

問題を生み出したマインドセットでは、決して解決はできないのです。

言い換えると、現実ごとに登場人物を変えながら、似たような問題を永遠に作り出し続けるのです。

ですから、例え環境や状況を変えても、問題の種類は変わりません。

それは、あなたのカルマ(=映写機のフィルム)を変えていないからです。

ところで、本来、中立である現実を問題視しているのは、人間に内在している「エゴマインド」の働きです。

このエゴマインドとうまく付き合うことで、あなたは解決の周波数に移行することができるのです。

ということで、次回は「エゴマインド」の特徴と対応策についてお話しします。

②に続く

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