私たちにとっての「理想の地球」とは?—スティーブ・ジョブズと禅
このブログは、いつも愛用のMacBookAirを使って書いています。
ブログがどの様に見えるのかを私がチェックするのも、iPhoneです。
非常にシンプルでありながらも、高性能なApple製品。
そして、Appleコールセンターの素晴らしいサポート体制は、そんなApple製品に対するスタッフ達の愛情から生まれているのだと私は感じています。
なぜ、私はこんなにもMacが好きなのか?
その理由を考えた時、そこにスティーブ・ジョブズの深い哲学を感じているからだと私は思います。
つまり、Appleの製品を通して、
「理想の地球」を創ろうとチャレンジし続けた彼の情熱に私は惹かれているのだと思うのです。
もちろん、スティーブ・ジョブズばかりでなく、多くの人たちが様々な形で開発に携わったからこそ、
今、世界中がインターネットを通してつながり合っています。
そのスティーブ・ジョブズが日本仏教・禅を深く学んでいたことは、よく知られていると思います。
彼の人生に影響を与えた人物が、日本人僧侶の乙川弘文(Kobun Otogawa)さんでした。
彼はジョブズ夫婦の結婚式も執り行いました。
ちなみに、彼は私と同じ京都大学の大学院で大乗仏教を学んだ人でもありました。
個人的に私は、彼にも親近感を感じています。
ジョブズがApple製品によって創造しようとした「理想の地球」のイメージに、禅の思想は次のように影響を与えていたと、私は解釈しています。
「すべての命は、それぞれが別個に存在しているわけではなく、実はお互いにつながり合い、影響を与え合っている。」
このことに気がついた人は、Buddha(お釈迦様)でした。
仏教では、この命のつながりを「縁起(En-gi)」interdependent co-arisingという言葉で表現しています。
それから、2500年以上の時間が経ちました。
2020年の現在、インターネットを介して、この地球上の人々がお互いにつながり合い、影響を与え合っています。
2500年経って、お釈迦様(Buddha)が直観で悟った世界のあり方が、今、現実のものになっています。
私にとって、ジョブズが彼の生き方を通して見せてくれたもの、
それは、彼が「常識的にはこうであるべき」という執着(attachment)を手放し、徹底的に自分の内なる声を聞いたこと。
そして、彼が自分の心に従う(follow his heart)自分自身に対しての信頼(trust)を抱き続けたことです。
結果として、彼の生き方は、この地球に大きな影響を与えました。
インターネットがつながり合う中では、それぞれの人が自分自身の色で輝くことができる可能性が大きく広がりました。
「阿弥陀経(Amida Sutra)」の中には、次の様に書かれています。
お浄土の池の中に、色とりどりの蓮の花が咲いている。
青い色の蓮は 青い色の光で輝き、
黄色い色の蓮は 黄色い色の光で輝き、
赤い色の蓮は 赤い色の光で輝き、
白い色の蓮は 白い色の光で輝き、
すべて美しく、
それらの香りは 気高く清らかである。
本来、比較や競争などせずとも、それぞれに輝く個性があるのです。
大切なことは、あなたの個性を自分自身が輝かせてあげること。
自分に対する絶対的な信頼と、表現することへの許可をあなたが自分に与えてあげることが大切だと思います。
今、世界中の混乱の中で、私たち一人一人がスティーブ・ジョブズのように、「理想の地球」を思い描くチャンスを与えられています。